平成16年11月例会報告

広報情報委員会副委員長
瀬 本 恭 一

 平成16年11月17日に八代グランドホテルにて、11月例会が開かれました。
 講師に八代市長、中島隆利氏を迎え、「市町村合併とシティープロの現状と今後の課題」という演題で講演会が行われました。
 どちらの演題も将来の八代地域をどのようにしていくか?という点で共通しており、温故知新の例えになぞり、八代地域の歴史的発展から話が始まりました。
 八代は貿易と農業に発展してきた歴史は明白で、安心で安全な有機農業と貿易を組み合わせて巻き返しが計れないものか?という話や工業の分野での現状を踏まえた内容でした。こちらからも何かの形で貿易に結びつかないものか、対中国への輸出の窓口に八代港がなり得ないものか?と考えている話でした。
 やっと市町村合併の話に移り、合併の背景にあるものの一番の要因に少子高齢化による人口の減少が強調されました。
 当同友会が提出していた合併に関する提案書(みなさん内容はご存知ですか?)を踏まえ固定資産税での調整、保育料、国保料等で中々調整が進まない状況を説明されました。財源不足が表面に出ると不平等なサービス提供となる可能性もあり、調整の困難さを強調されました。本当に産みの苦しみは大きいようで、合併が間に合うか(特例債にからんで)当同友会では心配してしまいます。財政計画の確立が少しでも早くなされる事が望まれます。
 次いで、シティープロに移り、担当のプロデューサー倉門氏も同席されました。同センターの活動経緯や今後の望まれる展開、推進課題を述べられました。プロデューサー倉門氏は、シティープロセンターはこれまで行政が出来なかった事をこれからやっていく意思表示をされました。熱意は十分あるようです。当同友会も深い関わりを持っており、これからの展開を期待したく思われました。
 市町村合併について普通の市民レベルでは一体どれくらいの理解がなされているのか疑問が残ります。合併後のシティープロの形態についての質問があり、現在ある各種の観光や物産協会等がシティープロに一元化されるように働きかけているとの解答でした。一番いい形態を取りたいとの事です。